PROFILE

[作・演出]

藤田貴大 (ふじた・たかひろ)

マームとジプシー主宰/演劇作家
1985年生まれ。北海道伊達市出身。2007年、演劇ユニット「マームとジプシー」を旗揚げ。以降全作品の作・演出を担当。11年6月~8月にかけて発表した三連作「かえりの合図、まってた食卓、そこ、きっと、しおふる世界。」で第56回岸田國士戯曲賞受賞。13年、15年に太平洋戦争末期の沖縄戦に動員された少女たちに着想を得て創作された今日マチ子の漫画「cocoon」を舞台化。同作で2016年、第23回読売演劇大賞優秀演出家賞受賞。著書に『おんなのこはもりのなか』、『Kと真夜中のほとりで』、『mina-mo-no-gram』(今日マチ子との共著)『蜷川幸雄と「蜷の綿」』(蜷川幸雄と共著)他。2020年7月初の小説集「 季節を告げる毳毳は夜が知った毛毛毛毛」(河出書房新社) を上梓。

[STAFF]

小金沢健人(こがねざわ・たけひと)

1974年東京生まれ。武蔵野美術大学で映像を学び、在学中よりビデオによる映像作品の発表を始める。99年よりベルリンに拠点を移し、ヨーロッパを中心にアメリカ、ブラジル、インド、オーストラリアなどに滞在しながら制作発表を続け、その独特の映像表現は高い評価を獲得した。その後次第にドローイング、パフォーマンス、インスタレーションと表現領域を広げ、多彩で複合的な作品群と旺盛な制作活動に裏づけされた多才なアーティストとして知られている。Manifesta4、ドイツ(2002)、横浜トリエンナーレ(05)、Haus Konstruktiv、スイス(09)、あいちトリエンナーレ(10)、森美術館(10)、Haus am Waldsee、ドイツ(2012)、金沢21世紀美術館(18)、Buxton Contemporary、オーストラリア(18)、KAAT(19)、東京都写真美術館(19)などの展覧会に参加「Asian Art Award 2018」では大賞を受賞。

東岳志(あずま・たけし)

山道具・菜食食堂・音楽の店『山食音』店主。サウンドエンジニアとして映画や音楽、舞台の音響、録音を担当する。音楽プロジェクト『野となり、山となる。At one with field.』では、様々なアーティストと協働し、音楽の生まれる場を聴く作品を制作。フィールドレコーディング、ハイキングなどのワークショップを開催し、多分野で自然にまつわることを行なっている。

橘田優子(きった・ゆうこ)

kitta主宰。1998年に植物染色を始め、現在は沖縄県北部にてスタッフ数名と共に染料の栽培や採取、薪の火や発酵などによる染色、デザイン、縫製まで物が生まれてから土に還るまでを分断のない一つの流れとして捉え、自然と人間を媒介するというコンセプトを軸に衣服や空間作品まで幅広く制作を行なっている。https://kittaofficial.com

岡本尚文(おかもと・なおぶみ)

1962年東京都出身。和光大学人文学部芸術学科、東京綜合写真専門学校第2学科卒業。90年よりエディトリアルを中心にフリーランスとしてファッション撮影を担当。79年以来東京と沖縄を往復しながら活動。2008年に写真集『沖縄01 外人住宅 OFF BASE U.S. FAMILY HOUSING』発行。16年には“沖縄の夜の姿”をとらえた 2冊目の写真集『沖縄02 アメリカの夜 A Night in America』発行。19年12月刊行の『沖縄島建築 建物と暮らしの記録と記憶』ではディレクション・写真を担当。21年4月ホテルアンテルーム沖縄「Gallery 9.5 NAHA」に於いて『岡本尚文 写真展』開催。同年10月監修・撮影を担当した『沖縄島料理 食と暮らしの記録と記憶』を発行。http://www.okamotonaobumi.com/

川名潤(かわな・じゅん)

装丁家。1976年千葉県生まれ。2017年川名潤装丁事務所を設立。文芸、漫画の装丁やエディトリアルデザインを中心に活動。

[ CAST]

青柳いづみ(あおやぎ・いづみ)

舞台女優。マームとジプシー、チェルフィッチュ両劇団を平行し国内外で活動。また演出家・飴屋法水や彫刻家・金氏徹平との活動、音楽家・青葉市子とのユニット、近年は文筆活動も行う。漫画家・今日マチ子との共著『いづみさん』(筑摩書房)、朗読で参加している詩人・最果タヒの詩のレコード『こちら99等星』(リトルモア)が現在発売中。

豊田エリー(とよた・えりー)

2002年デビュー後、テレビ・映像を中心に活動。主な出演作に WOWOWオリジナルドラマ『FM999』映画『ぼくたちと駐在さんの700日戦争』『タロウのバカ』など。「kodomoe」創刊号より表紙モデルを務め、毎週土曜18時から放送のJ-WAVE『Diamond head ETHICAL WAVE』ではナビゲーターを務める。16年に舞台『ロミオとジュリエット』(藤田貴大 作・演出)のジュリエット役で初舞台を踏み、18年『BOAT』19年『在庫に限りはありますが』21年 イキウメ『外の道』劇団た組『ぽに』に出演するなど近年は舞台へも活動の場を広げている。

山本直寛(やまもと・なおひろ)

1994年8月29日、東京都生まれ。「men’s non-no」の専属モデルを務めた後、役者デビュー。最近ではドラマ「行列の女神〜らーめん才遊記〜」(テレビ東京) 「レッドアイズ 監視捜査班」(日本テレビ)に出演。映画は『君は月夜に光輝く』 (監督:月川翔)『リカ〜自称28歳の純愛モンスター〜』 (監督:松木創)など。舞台は、初舞台「ヨークシャーたちの空飛ぶ会議」にて主演を務め、「BOAT」 (作・演出:藤田貴大)、「CITY」 (作・演出:藤田貴大)、「秋元松代の世界」Vol.1 戦後を生きる庶⺠たち (演出:石丸さち子) 、「立ち止まる人たち」 (演出:永井愛)に出演。現在、10月より放送中のドラマ「お茶にごす。」(テレビ東京)に出演中。

召田実子(めすだ・じつこ)

2007年マームとジプシーの旗揚げに参加。近年のマームとジプシー/藤田貴大作品への出演作は『てんとてんを、むすぶせん。からなる、立体。そのなかに、つまっている、いくつもの。ことなった、世界。および、ひかりについて。』『ΛΛΛ かえりの合図、まってた食卓、そこ、きっと――――』『sheep sleep sharp』『書を捨てよ町へ出よう』(作:寺山修司)、マームとジプシー×ミナ ペルホネン『Letter』など。また俳優と並行しながら、劇中で使用されるほぼ全ての映像製作を担当。